【4月2日 AFP】米中央情報局(CIA)がバージニア(Virginia)州で行った訓練でスクールバスに仕掛けられた爆発物が、訓練後も回収されていなかったことが発覚した。このスクールバスは爆発物を載せたまま生徒を送迎していた。

 CIAは先月31日に声明を出し、「先週、バージニア州ラウドン(Loudoun)郡の法執行機関と共同で定期訓練を行った際、訓練に使用したバスのうち1台に訓練用爆発物が残留する過失があった」と発表した。

 ラウドン郡保安官事務所は、このバスはそのまま先月28日と29日に高校生と小学生の送迎に使われたが、爆発物は「非常に安定」していたため生徒たちに危険はなかったとしている。

 CIAは速やかに訓練プログラムで使用する物品の確認と管理手順の強化に着手し、今回の件について「徹底した独立調査」を行うとしている。

 学校の春休み中に行われた今回の訓練は、バスのエンジンルーム内部に仕掛けた爆発物を爆発物検知犬が捜索するという内容だった。保安官事務所によれば、一部の爆発物が外れて落下し、訓練後も回収されなかったとみられている。

 30日にバスの定期点検を行った際に整備士が爆発物を発見した。保安官事務所によると、今回の調査が完了するまでCIAは訓練プログラムを一時中止する。(c)AFP