【3月26日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は25日、マイアミ・オープン(Miami Open 2016)を胃の病気のため棄権すると申し出た。

 約2か月ぶりの実戦復帰を目前としていたフェデラーだったが、手術した左膝の状況を、試合の中で確認することはお預けとなった。

 ここ4年間で3度目のマイアミ・オープン欠場となったフェデラーは、「ウイルス性の腹痛で、マイアミ・オープンの出場を取りやめざるを得なくなり、本当に申し訳ありません。こういった急な知らせで棄権することはまれなことなので、大会やファンのことを思うと心苦しい限りです」とコメントした。

「ここ数日間気分が思わしくなく、この24時間でさらに悪化しました。大会に再び出場することを本当に楽しみにしていましたが、プレーできる状況ではありません。ウオームアップをしようとしましたが、戦えないのは目に見えていました」

 フェデラーは、1月にノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)準決勝以降、試合に出場していない。フェデラーはその翌朝、子どもたちを風呂に入れようとした際に、半月板を断裂した。

 ラッキールーザーのオラシオ・セバジョス(Horacio Zeballos、アルゼンチン)がフェデラーの代役として、この日のファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)戦に出場した。セバジョスはこの機会を最大限に生かし、6-4、6-4でデル・ポトロから勝利を挙げている。

 2009年に全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)を制したデルポトロは、昨年左手首を手術してから復帰3戦目となったが、痛みを抱えている。

 デルポトロは「少し痛む。最初の試合よりひどくなっているけれど、なんでもないことを祈っている」と語っている。(c)AFP