【3月19日 AFP】米空軍は18日、核ミサイルが配備されている同国ワイオミング(Wyoming)州のF.E.ウォーレン空軍基地(F.E. Warren Air Force Base)の14人が、勤務時間外に「違法薬物に関わる活動」を行った疑いがあり、職務を停止されたと発表した。

 14人は同基地に司令部を置く第90ミサイル航空団(90th Missile Wing)に所属する警備要員。電話で記者会見した米空軍グローバル打撃軍団(Air Force Global Strike Command)のロビン・ランド(Robin Rand)司令官(大将)は14人の職務停止は調査結果が出るまで続くと述べたが、問題となった違法薬物の種類については言及を避けた。

 ランド少将は、核部隊の最新の醜聞について「違法薬物使用は軍の任務と相いれない」と述べた。米国では450基の大陸間弾道核ミサイルが、F.E.ウォーレン基地をはじめとする3つの空軍基地に配備されている。

■相次ぐ核ミサイル部隊の醜聞

 米国の核ミサイル部隊では以前にも醜聞が発生していた。2013年には核ミサイルが配備された3つの航空団を指揮下に置く第20空軍(20th Air Force)のマイケル・キャリー(Michael Carey)少将が、ロシア訪問中に外国人女性2人と共に大量の飲酒をしたことが明るみに出て解任された。

 その直後、モンタナ(Montana)州マルムストローム空軍基地(Malmstrom Air Force Base)の第341ミサイル航空団(341st Missile Wing)で、核ミサイル発射の任務を負う将校数十人が熟練度試験で不正を働いたとして停職処分とされ、そのうち2人は違法薬物使用にも関与していた。(c)AFP