【3月17日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)は16日、決勝トーナメント1回戦の第2戦が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は3-1でアーセナル(Arsenal)に勝利し、2戦合計スコア5-1で準々決勝進出を決めた。

 バルセロナはリオネル・メッシ(Lionel Messi)、ルイス・スアレス(Luis Suarez)、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)のそろい踏みでアーセナルから快勝を収め、9シーズン連続となるベスト8入りを決めた。

 前半早い段階にネイマールが得点したことで、かすかに残っていたアーセナルの逆転の芽を完全に摘み取ったかに見えたバルセロナだったが、アーセナルもハーフタイム明け、モハメド・エルネニー(Mohamed Elneny)がゴール右上にミドルシュートを決めて食い下がった。

 それでもバルセロナは、後半20分にスアレスの巧みなボレーシュートで勝負を決めると、最後はメッシが相手をあざ笑うかのようなループシュートを決めた。

 スアレスは、「どうやってボールに足を当てたのか自分でもよく分からないけど、一番重要なのは入ったことだ」とコメントした。

「あの時間、僕たちは押されていた。向こうは点を取って勢いに乗っていたからね。だけど、あの勝ち越し点で主導権を取り戻すことができた」

 バルセロナはこれで公式戦9連勝。無敗記録を38試合に伸ばし、18日に行われる準々決勝の抽選会へ向かうことが決まった。

 対照的に、公式戦ここ8試合でわずか1勝のアーセナルは、6シーズン連続となる決勝トーナメント1回戦敗退が決定。連覇中だったFAカップ(FA Cup 2015-16)でも13日に敗退しているため、今季の無冠はほぼ確実となった。

 解任を求める声がさらに強まりそうな敗戦を喫したアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は、「今日の対戦相手には、私が見た中で最高のストライカーたちがそろっていたと言わざるを得ない」と話した。

「3つとも信じられないようなゴールで、彼らはほとんど何もないところからチャンスを生み出した。芸術だったと認めざるを得ない。バルセロナには、味気ない日常を芸術に変えられる選手が2、3人いる」

(c)AFP/Kieran CANNING