【3月13日 AFP】(訂正)共産主義体制下のルーマニアの独裁者で、後に処刑されたニコラエ・チャウシェスク(Nicolae Ceausescu)元大統領の豪邸が12日、政権崩壊から約26年を経て初めて一般公開された。

 1965年から強権体制を敷いたチャウシェスクは89年12月の騒乱が引き金となって失脚。その数日後、ジェノサイド(大量虐殺)の罪で有罪となり、妻のエレナ(Elena Ceausescu)とともに銃殺刑に処せられた。

 今回公開された豪邸「プリマベリイ・パレス(Primaverii Palace)」は首都ブカレスト(Bucharest)の高級住宅街にあり、64~65年にチャウシェスク夫妻の指示通りに建てられた。80部屋あり、至るところにベネチアングラスの鏡やシャンデリア、色鮮やかなモザイク画などぜいたくな装飾が施されている。屋内プールや映画上映設備、地下シェルター、クジャクが歩き回る広大な庭もある。

 公開初日のこの日は入場無料で、約300人が訪れた。次の公開は19日からで、入場料は30レイ(約850円)。(c)AFP