【3月10日 AFP】家具大手イケア(Ikea)の創業者であり、倹約家の大富豪として知られるイングバル・カンプラード(Ingvar Kamprad)氏(89)が、スウェーデンで9日放送のドキュメンタリーの中で、節約のためにフリーマーケットで衣類を買っていると語った。

 3月30日に90歳になるカンプラード氏は倹約家で知られるが、それこそIKEAが世界的なトップブランドになったことの一因だと語る。

 ドキュメンタリーを入手したスウェーデン紙ダーゲンス・インダストリ(Dagens Industri)によると、「フリーマーケットで買ったものしか着ていないんじゃないだろうか。良い手本を示したいんだ」と、カンプラード氏はスウェーデンのテレビ局TV4に語った。

 カンプラード氏は、生誕地であるスウェーデン南部の農業地帯、スモ―ランド(Smaland)地方を引き合いに出して「つつましさはスモ―ランドの人々の気質なんだ」と語った。

 最近のスウェーデンメディアの報道によると、カンプラード氏が蓄えた資産は推定6100億クローナ(約8兆円)に上っている。2006年に同氏は、米誌フォーブス(Forbes)の世界長者番付で4位にランクされていた。(c)AFP