【3月1日 AFP】パキスタン東部のラホール(Lahore)で先月29日、父親が18歳の娘を射殺するという事件が起きた。地元警察が1日、発表した。いわゆる「名誉殺人」とみられる。

 現在行方不明になっている父親のムハンマド・ラフマット(Mohammad Rehmat)容疑者は、娘が約5時間の居所を説明できなかったという理由で殺害に及んだという。

 地元の警察当局者はAFPに対し、「父親は娘を殺した後、逃走している。警察が彼の行方を追っている」と述べ、今回の事件は「名誉殺人とみられる」と明かした。

 くしくも事件前日の28日には、第88回アカデミー賞(Academy Awards)で、名誉殺人事件に巻き込まれながら死を免れた数少ない被害者の一人をパキスタン人の映画監督が描いた作品『A Girl in the River: The Price of Forgiveness』が短編ドキュメンタリー賞を受賞したばかりだった。

 パキスタンでは毎年、一族の「名誉」を守るという理由により、血縁者によって数百人もの女性たちが殺害されている。(c)AFP