【2月23日 AFP】アップル(Apple)のティム・クック(Tim Cook)CEOが、銃乱射事件の容疑者が所有していたスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」のロック解除をめぐり米当局と対立している問題で、交流サイト(SNS)最大手フェイスブック(Facebook)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)は22日、クック氏に「同情する」と表明した。

 ザッカーバーグ氏は、スペイン・バルセロナ(Barcelona)で開かれた世界最大級のモバイル関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」の参加者らに対し、正規のセキュリティーを回避してアクセスを可能にする「バックドア(裏口)」を要求するのは「セキュリティー向上のために有効なことだとも、真に正しい行為だとも思わない」と表明。「われわれはティム(・クック氏)にもアップルに対しても、かなり同情する」と語った。

 この問題は、昨年12月カリフォルニア(California)州サンバーナーディーノ(San Bernardino)で発生し14人が死亡した銃乱射事件で、死亡した容疑者が所有していたiPhoneのロック機能を解除するよう連邦捜査局(FBI)が協力を要請したところ、アップル側がこれを拒否したことに端を発している。

 アップルは捜査に協力すれば、同社製デバイス上でのプライバシーとセキュリティーが損なわれると主張。これに対し米政府は、これは重要な捜査に貢献する、一度限りの要請だと反論している。

 フェイスブックは先週、この問題についてアップルを支持する声明を出していたが、ザッカーバーグ氏が個人の見解を示したのはこれが初めて。

 一方でザッカーバーグ氏は、「われわれは、この巨大なネットワークコミュニティーを運営していく上で、テロや多種多様な攻撃の阻止に協力する非常に大きな責任があると感じている」「テロを一掃するため政府に協力する機会が与えられるなら、当然これらの機会を活用していくつもりだ」とも述べた。(c)AFP/Daniel SILVA