【2月20日 AFP】世界保健機関(WHO)の感染症流行と保健衛生の緊急事態に対応するチームのトップであるブルース・エイルワード(Bruce Aylward)氏は19日、「ジカウイルスと小頭症との関連を示す証拠は増えている」と記者会見で述べた。ただ、関連性の確認には、数か月かかる可能性があるという。

 蚊が媒介するジカウイルスは現在、中南米を中心に爆発的に感染が拡大。感染者が最も多いブラジルでは、頭部と脳が異常に小さい状態で生まれる小頭症の新生児が急増しており、ジカウイルスとの関連が強く疑われている。

 小頭症の増加は、3年前にジカウイルスの感染によって引き起こされるジカ熱が流行した仏領ポリネシアでも記録された。

 また、ジカウイルスはまひなどを起こす神経障害「ギラン・バレー症候群」との関連も指摘されており、ブラジルやコロンビア、エルサルバドル、ベネズエラなど8か国で患者の増加が報告されている。

 エイルワード氏は、ジカウイルスの感染が急増した約3週間後にギラン・バレー症候群が増加したとみられることから、研究者らはジカウイルスとギラン・バレー症候群の関連性の方をより早く証明できる可能性が高いと述べた。これに比べ、妊娠中のある時期にジカウイルスに感染した女性から生まれる小頭症の子どもの急増を記録するには、より長い時間がかかると語った。

 一方、「ジカウイルスは、無実であると証明されるまでは有罪扱いされるべき」だとして、ジカ熱やデング熱、チクングンヤ熱のウイルスを媒介するネッタイシマカを「積極的に抑制する必要がある」と述べた。

 ネッタイシマカは熱帯地域に生息。ジカウイルスはすでに、北中南米の28か国を含む36か国で感染者が確認されているが、エイルワード氏によると、さらに他の6か国への感染拡大を示す症例があるという。(c)AFP