M・デイビス映画制作に「白人俳優必要だった」、監督明かす
このニュースをシェア
【2月19日 AFP】米国ジャズの伝説的トランペッター、マイルス・デイビス(Miles Davis)の伝記映画を制作した米俳優ドン・チードル(Don Cheadle、51)は18日、このプロジェクトについて、クラウドファンディングや白人の共演者なしには実現できなかっただろうと語った。
映画『アイアンマン(Iron Man)』シリーズで知られるアフリカ系米国人俳優であるチードルは、自身が10年に及ぶ「超人的」作業と呼ぶ映画『マイルズ・アヘッド(Miles Ahead)』で監督、制作、共同脚本、主演のすべてを務めた。
主なハードルは資金集めだったが、アーティストがこの種のプロジェクトの資金調達がすることができるクラウドファンディングサイト「インディーゴーゴー(IndieGoGo)」で約36万ドル(約4000万円)が集まったことで問題は解決。スコットランドの俳優ユアン・マクレガー(Ewan McGregor)を雇うこともできたという。
出演者が黒人のみの映画は米国以外に配給される可能性がほとんどないと考えられているのは、「われわれが身を置くビジネスの現実の一つ」だと、チードルは語っている。
そのため、「この映画に白人俳優を出演させることは、実のところ資金面での必須事項であることが分かった」という。
同作は、ソニー・ピクチャーズ・クラシックス(Sony Pictures Classics)の配給により、4月に米国で公開される予定。(c)AFP/Deborah COLE