【2月17日 AFP】フィリピン出身のプロボクサーで前人未到の8階級制覇を成し遂げたマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、37)が16日、同性愛者は「動物以下だ」と発言したことを謝罪した。フィリピンではこの発言に激しい非難が相次いだ。

 ボクサーとしての輝かしいキャリアが終わりに近づいているパッキャオは、フィリピンで今年5月に行われる上院議員選挙を前に、保守的で敬虔(けいけん)な政治家としてイメージチェンジを図っている。

 パッキャオは、インスタグラム(Instagram)に動画を投稿し、「同性愛者の人々を動物と比較したことを申し訳なく思っている。私の発言で傷つけてしまった人々に許しを請いたい」と、腕組みをしてカメラに向かって語り掛け、同性愛者を非難したつもりはなく、保守的なキリスト教の信仰の立場から話をしたと釈明した。

 パッキャオは今週初めに現地テレビ局「TV5」のインタビューに応じ、「動物が同性同士で交尾しているのを見たことがあるか?雌雄の区別がつくんだから、動物の方が人間よりましだ。男が男と、女が女とやるなんて動物以下だ」と発言していた。(c)AFP