【2月10日 AFP】英ロンドン(London)中心部にあるウィリアム王子(Prince William)とキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)夫妻の公邸ケンジントン宮殿(Kensington Palace)近くで9日未明、男性が自分の体に火をつけ、その後死亡する事件があった。警察が発表した。

 現場には非常線が張られ、観光客らの立ち入りが禁止された。強烈なガソリン臭が残っており、警察の仮設テントのそばには消火器2本が置かれていた。警察は事件について「テロ関連ではない」との見方を示している。

 警察発表によると、9日午前3時(日本時間同日正午)すぎ、不審人物がいるという通報があった。警官が現場に急行したところ、火だるまになった40代とみられる男性を発見。男性は、救急隊が現場に到着してから30分後に死亡が確認された。

 警察によると、通報の数時間前に、ロンドン市内の病院から40代の男性患者の行方が分からなくなったという連絡があった。ただ、この患者が死亡した男性と同一人物であるかどうかについては言及していない。

 ケンジントン宮殿の報道官によると、事件発生時、ウィリアム王子夫妻と長男のジョージ王子(Prince George)、長女のシャーロット王女(Princess Charlotte)は宮殿内にいなかった。一家は、イングランド(England)東部にある別荘で過ごすことが多い。(c)AFP