【2月8日 AFP】60年以上にわたり世界中の子どもたちに愛されてきた白いウサギの女の子のキャラクター「ミッフィー(Miffy)」の博物館が週末、オランダのユトレヒト(Utrecht)に開館した。

 ミッフィー・ミュージアム(Miffy Museum)は、ミッフィーの生みの親ディック・ブルーナ(Dick Bruna)氏(88)の作品を集めた市立セントラール・ミュージアム(Centraal Museum)の施設「ディック・ブルーナ・ハウス(Dick Bruna House)」が2年間の改装を経て生まれ変わったもの。明るく陽気な館内は、ミッフィーの世界に小さなファンたちが手を触れて体験できるスペースとなっている。

 前身のディック・ブルーナ・ハウスは2006年にオープンし、オランダ中から年間約5万人の来館者を集めたほか、日本からも多くの人が訪れた。だが、この博物館は主に大人を対象としており、常設展示はブルーナ氏の原画コレクションが中心。学芸員のヨランダ・ファン・デン・ベルク(Yolanda van den Berg)さんによると、やって来る子どもたちは口々に「ミッフィーはどこ?」と尋ねたという。

 そこで、新博物館では子ども向けにデザインした部屋を10室用意。子どもたちが遊びながら学んだり、ミッフィーの生みの親について新しい知識を得たりできるようにした。

 2015年に60歳の誕生日を迎えたミッフィーだが、その姿は生まれたときからほとんど変わらない。1927年にユトレヒトに生まれたブルーナ氏は、2011年に引退するまで120冊を超える絵本を描き、そのうち32冊がミッフィーを主人公としている。(c)AFP/Jo Biddle