【2月7日 AFP】パキスタン東部パンジャブ(Punjab)州で5日、7歳の男児と6歳の女児の結婚式を行った容疑で6人が逮捕された。警察当局が6日、発表した。

 逮捕されたのは子どもたちの父親2人と、結婚式を執り行った聖職者1人、証人を務めた3人で、児童婚禁止法(Child Marriage Restraint Act)に基づいて起訴された。有罪となった場合、禁錮6月または罰金5万ルピー(約5万6000円)、もしくは両方が科せられる。

 パキスタンでは先月、児童婚をまとめた当事者に対する罰則の強化などを盛り込んだ改正法案が提出されていたが、これを冒涜(ぼうとく)的でイスラムに反するとする宗教機関の反対を受け、法案は取り下げられた。

 現在のパキスタンの法律では女性が結婚可能な年齢は16歳から、男性は18歳からだが、イスラム・イデオロギー評議会(CII)の宗教学者らは、この年齢についてイスラムの教えに沿っていないとしている。

 CIIの宗教学者らは、シャリア(Sharia、イスラム法)に婚姻に関する具体的な年齢制限はないと主張。結婚は思春期を迎えればでき、その思春期は年齢で規定できないとしている。人権保護活動家らは、改正法案が取り下げられたことを厳しく批判した。(c)AFP