【2月3日 AFP】銃で自殺したとみられる三つ星シェフ、ブノワ・ヴィオリエ(Benoit Violier)氏の衝撃の死から2日が経った2日、ヴィオリエ氏のスイスのレストランを、同氏の妻が再開した。

 レストラン「ロテル・ド・ヴィル(l'Hotel de Ville)」をブノワ氏と運営していた妻のブリジット・ヴィオリエ(Brigitte Violier)氏は、1日にスタッフらを招集し、レストランを続けるべきだと決意したという。

 死の4日前に行われた最後のインタビューで、ブノワ氏は、自分の成功は長続きしないかもしれないと不安を示していたものの、精神的に健康そうに見えていた。

 ブノワ氏は、2日付の仏紙リベラシオン(Liberation)に掲載されたこのインタビューの中で、レストラン・ホテルの格付け本「ミシュランガイド(Michelin Guide)」の星の数のことは気にしていないと語り、「客がまた来てくれるかどうかがすべてだ」と語っていた。

 副料理長のフランク・ジョバンニーニ(Franck Giovannini)氏がキッチンを任されることになるとうわさされる中、スイスの実業家アンドレ・クデルスキー(Andre Kudelski)氏はスイスの地元紙「24 Hours」に対し、ブノワ氏が信頼した人物にバトンは渡されるべきだと述べ、「ブノワ・ヴィオリエ氏は、長続きさせようと(レストランを)築き上げた。だから、彼が信頼した人物をわれわれが信頼することはとても大事だ」と付け加えた。(c)AFP/Fiachra GIBBONS with Agnes PEDRERO in Geneva