名盤「ペット・サウンズ」の最終ツアー発表、リリースから50年
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【1月26日 AFP】米西海岸ポップの先駆けであるザ・ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)のブライアン・ウィルソン(Brian Wilson、73)が25日、史上最も影響を与えたポップアルバムの一つとされる「ペット・サウンズ(Pet Sounds)」の収録曲を演奏する最後のツアーを行うと発表した。
今回のツアーでは3月26日のニュージーランド・オークランド(Auckland)での公演を皮切りに、70公演以上を計画しているという。今年は、同アルバムのリリースから50年の節目となる。
ウィルソンは声明を発表し、同アルバムの全収録曲を演奏するのは、このツアーが最後なると述べ、各公演で全収録曲を演奏する予定であることを明らかにした。
「ペット・サウンズ」は、ザ・ビーチ・ボーイズの11枚目のアルバムとしてリリースされたが、実際はウィルソンの作品とみなされている。
同アルバムは、ポップ音楽史上最も影響を与えた作品の一つと考えられており、米誌ローリング・ストーン(Rolling Stone)では、ビートルズ(Beatles)の「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)」に次ぐ、史上2番目の名盤としてランクインしている。
事務所の担当者によると、公演は、全米各地で行われる他、オーストラリアのシドニー・オペラハウス(Sydney Opera House)で2日間、さらにはイスラエルや日本、ポルトガル、スペインでも開催予定という。
ツアーには、ザ・ビーチ・ボーイズの初期メンバーであるアル・ジャーディン(Al Jardine)の他、南アフリカのロック歌手でウィルソンの健康状態が悪化していた時期に一時的にバンドに加入したブロンディー・チャップリン(Blondie Chaplin)が参加する予定。(c)AFP