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生物医科学論文の大半に不備、信頼性に疑問符

2016年1月5日 13:58 発信地:マイアミ/米国

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生物医科学論文の大半に不備、信頼性に疑問符
南米チリの首都サンティアゴの研究室で実験を行う科学者(2015年11月4日撮影、資料写真)。(c)AFP/MARTIN BERNETTI

【1月5日 AFP】生物医科学分野の多数の研究論文に大きな欠陥があるとする研究結果が4日、発表された。

 オンライン科学誌プロス・バイオロジー(PLoS Biology)に発表された研究によると、過去15年間に生物医科学専門誌で発表された論文から無作為に抽出した441編を分析したところ、研究の評価や再現に必要な情報のプロトコルを完全に満たしていた論文は1編しかなかったという。

 科学的研究は、外部の研究チームが独立して実験を再現し、論文と同じ結論に達することができた場合のみ有効と判断される。

 さらにほとんどの論文には、研究資金の出所が記載されておらず、利害対立の有無も明記されていなかった。

 米スタンフォード大学メタリサーチ・イノベーション・センター(METRICS)のジョン・イオアニディス(John Ioannidis)氏や、米エモリー大学(Emory University)のシャリーン・イクバル(Shareen Iqbal)氏をはじめ著名な科学者を含む論文の執筆者らは「我々の調査によって、科学者や出資者、専門誌、その他の科学分野の関係者らが、こうした指標向上の必要性についてさらに敏感に対応することを望む」と述べている。

 これを受けて、プロス・バイオロジー誌は、基準向上を目的とした「メタリサーチ部門」を新設。同誌の編集者は「データ駆動型メタリサーチを行う新たな部門の設置によって、研究に関する研究が、科学の重要な一部であることを明確にしたい」と述べ、さらに今後は生物医科学分野のフォーラムを設置し、同分野を含む広範囲での研究水準向上を目指したいと語った。(c)AFP

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