【1月4日 AFP】2014年7月にウクライナ東部で発生したマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH17便撃墜事件について、オランダの検察当局は3日、ロシア人兵士の関与を指摘する市民ジャーナリスト団体の主張を「真剣に調査する」意向だと発表した。

 撃墜にロシア人兵士が関与していたと主張しているのは、英国を拠点にソーシャルメディア上やオープンソースのデータの徹底追跡を専門としている調査報道市民団体「ベーリングキャット(Bellingcat)」。クリスマス後に報告を受けたというオランダの検察当局は、犯罪捜査に用いることが可能か真剣に検討するとしている。

 乗客乗員298人が死亡したMH17便撃墜事件に関する昨年10月の最終報告書によれば、同便は2014年7月17日、ウクライナ政府軍と親ロシア派武装勢力の戦闘が続いていたウクライナ東部で、ロシア製の地対空ミサイル「ブク(Buk)」によって撃ち落された。欧米諸国とウクライナはミサイルが親ロシア派の掌握地域から発射されたと主張したが、露政府はこれを否定しウクライナ軍を非難していた。

 ベーリングキャットは同年、親ロシア派掌握地域で「ブク」の移動式発射装置が事件発生日に目撃されていたと報じ、この装置は当時ウクライナ国境近くで演習中だった露南西部クルスク(Kursk)を拠点とするロシア軍第53対空旅団に属するものだと伝えた。その後、再び撮影された画像では、発射装置から1基かそれ以上のミサイルがなくなっていた。

 ベーリングキャットの創始者エリオット・ヒギンス(Eliot Higgins)氏は、蘭公共テレビ、オランダ放送協会(NOS)のインタビューに対し、この露軍旅団の兵士20人を特定したと述べ、「おそらく」彼らがミサイルを発射した人物を知っているか、もしくは彼らの中に発射した人物がいるだろうと語った。

 NOSによれば、これに関するベーリングキャットの情報源はインターネット上に投稿された写真や、オンライン上で入手できる軍の兵員配置データなどだという。(c)AFP