【1月3日 AFP】アルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)で2日に開幕したダカールラリー2016(Dakar Rally 2016)で、中国人ドライバーの車が速度を出したままコースを外れ、重傷者5人を含む少なくとも観客10人が負傷する事故が発生した。主催者はこれを受け、この日のレースを即座に中断した。

 事故は第1ステージの前日に実施されたプロローグステージの6.6キロメートル地点で起きた。ブエノスアイレス州アレシフェース(Arrecifes)の田舎道を走行していたミニ(MINI)の郭美玲(Meiling Guo、ゴウ・メイリン、中国)の車が、直線で突然向きを変え、観衆の方へと突っ込んだ。

 大会責任者はすぐに医療ヘリコプター4機を手配し、現場には主催者側が用意していた医療車両3台と地元の救急車8台が派遣された。アレシフェースの保健担当者は、重傷を負った男性と、14歳の息子の2人が、すぐに病院へ搬送されたとしている。

 現地の病院関係者は「子ども4人、妊婦1人を含む合計10人を受け入れました」と明らかにした。そして大会ディレクターのエティエンヌ・ラビーン(Etienne Lavigne)氏は、ゴウを含め計12人が負傷したと発表している。

 ダカールラリーでは、2015年大会で二輪部門に出場していたポーランド出身のミハウ・ヘルニック(Michal Hernik)がレース中に死亡しているが、観衆を巻き込んだ事故は1人が亡くなった2011年大会が最後となっている。

 距離11キロメートルに及ぶこの日のスペシャルステージでは、トヨタ(Toyota)のベルンハルト・テン・ブリンケ(Bernhard Ten Brinke、オランダ)が6分8秒を記録し、プジョー(Peugeot)のカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)を抑えてトップに立った。

 また今大会には、世界ラリー選手権(World Rally Championship)で9度の優勝を誇るセバスチャン・ローブ(Sebastien Loeb、フランス)が初めて参戦しており、アフリカ開催だった1987年大会を制したアリ・バタネン(Ari Vatanen、フィンランド)氏のように、初出場初優勝を目指すことになる。

 第1ステージは3日に行われ、参加者はロサリオ(Rosario)からビジャカルロスパス(Villa Carlos Paz)まで走行する。(c)AFP