【12月31日 AFP】中国国防省は31日、同国で2隻目となる空母を建造していると明らかにした。

 同省の楊宇軍(Yang Yujun)報道官は定例記者会見で、「空母は、完全な国産設計に基づいて開発された」とし、北東部遼寧(Liaoning)省大連(Dalian)の港で建造中だと述べた。

 中国は、東シナ海(East China Sea)や南シナ海(South China Sea)での領有権をめぐり近隣諸国との間で緊張が高まる中、海軍力の増強を進めている。2隻目の空母に関しては、軍事当局筋のうわさなどは数か月前からあったものの、中国政府が公式に認めたのは初めて。

 中国初の空母「遼寧(Liaoning)」は、25年以上前に建造された旧ソ連の船舶を購入し、改修したもの。大規模な改修の後、2012年に就役した。

 楊報道官によると、新たな空母は原子力ではなく、「従来型の動力」を使用し、総排水量は5万トン。中国国産の艦載機「殲15(J-15)」などが搭載される予定だという。(c)AFP