【12月19日 AFP】今週、台風27号(アジア名:メーロー、Melor)に直撃されたフィリピンでは、19日も全土が豪雨に見舞われ、さらなる洪水の脅威が危惧される中、政府が「国家災害宣言」を発令した。

 これまで1週間におよび甚大な被害をもたらしている天候による死者の数は、確認されているだけで35人に上っている。

 フィリピン気象当局によれば、弱まった台風が熱帯低気圧から低気圧になった部分は、フィリピン中部ビサヤ(Visayas)諸島や南部ミンダナオ(Mindanao)島に雨をもたらしている。また台風27号が襲来した今週初め以来、広大な農村地域が腰ほどの深さまで水に浸かってしまっている北部ルソン(Luzon)島には、冷たいモンスーンが雨をもたらしている。

 台風27号の水害に見舞われている地域は、10月の台風24号(アジア名:コップ、Koppu)による洪水からほとんど復旧していない。(c)AFP