【12月11日 AFP】ロシアの高級スーパーチェーンが10日、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領をサルに見立てた絵柄のカッティングボード(まな板)を販売していたことについて謝罪した。米大使館が強く抗議していた。

 問題のまな板は2016年のカレンダーをデザインしたもので、来年の干支(えと)にちなんでサルの家族が描かれている。そのうち最も小さいサルの顔の部分に、オバマ大統領の顔写真が合成されていた。

 販売していたスーパーチェーン「バヒェトレ(Bakhetle)」は10日、まな板の販売を中止し店頭から撤去したと発表。オバマ大統領の写真が使われていたことには気付かなかったと弁明した。バヒェトレはイスラム教徒の多い中部タタルスタン(Tatarstan)共和国を本拠とし、ロシア全土に店舗を展開している。

 タタルスタンの首都カザニ(Kazan)の店舗でまな板を購入した客が撮影した写真が拡散され、問題が発覚。「このようなあからさまな人種差別が、露スーパー店頭にあることに嫌悪感を覚える」と、モスクワ(Moscow)の在ロシア米大使館のシル・スティーブンス(Will Stevens)報道官がマイクロブログのツイッター(Twitter)上で怒りを表明していた。(c)AFP