【12月8日 AFP】イラン南東部の2州で、「豚インフルエンザ」と呼ばれるH1N1型インフルエンザが流行し、過去3週間に33人が死亡した。国営イラン通信(IRNA)が7日、報じた。

 IRNAが保健副大臣の話として伝えたところによると、ケルマン(Kerman)州で28人、シスタンバルチェスタン(Sistan-Baluchistan)州で5人が死亡。感染は今後、首都テヘラン(Tehran)などの地域にも広がる恐れがあるという。

 同副大臣は、「保健省は、同ウイルスが数日中にテヘランや、西アゼルバイジャン(West Azerbaijan)、東アゼルバイジャン(East Azerbaijan)、ケルマンシャー(Kermanshah)の各州に広がる可能性が高いと予想している」と述べている。

 ケルマン州の医科大学の学長がイラン学生通信(ISNA)に語ったところによると、同州では600人近くが入院。「3週間前に微量のH1N1型ウイルスが検出され、わが州が感染拡大を報告した最初の州となった」という。同国の暦の上では今週末は3連休となっており、同学長はウイルスの拡大を防ぐため移動を控えるよう呼び掛けている。

 一方で学長は、感染拡大はすでに制御できているという見方を示し、「これまでに5000回分のワクチンを受領した。明日にもさらに1万5000回分が届くことになっている」と述べた。

 H1N1ウイルスは2009年、メキシコと米国での発生をきっかけに大規模な流行に発展。世界保健機関(WHO)は同年6月、世界的大流行(パンデミック)を宣言した。同宣言は翌10年8月に解除されたが、214か国で約1万8500人が犠牲になった。(c)AFP