【12月7日 AFP】シリア政府は7日、米国主導の有志連合によるものとみられる空爆で初めてシリア政府軍部隊に死者が出たと発表し、憤りを表明した。

 シリア外務省は、国連(UN)の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長と国連安全保障理事会(UN Security Council)に宛てた書簡で「甚だしい攻撃」によって6日、少なくとも3人のシリア軍兵士が死亡、13人の兵士が負傷したと非難した。シリア側は、同国東部デリゾール(Deir Ezzor)県にある軍施設が、有志連合の4機の航空機に空爆されたと主張している。

 しかし、有志連合の報道官は、6日に行われた空爆は、問題のシリア軍基地の南東約55キロの地点で実施されたものだけだと説明している。

 一方、シリア軍の情報筋や在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は、アイヤッシュ(Ayyash)の街近くでの空爆で兵士4人が死亡、13人が負傷したと述べている。(c)AFP