【12月2日 AFP】米シカゴ(Chicago)のラーム・エマニュエル(Rahm Emanuel)市長は1日、同市で黒人少年を射殺した白人警官の映像が公開されて以降、1週間にわたり抗議活動が続いていることを受け、市警本部長を免職処分とした。

 公開された車載カメラの映像には、警官のジェイソン・バン・ダイク(Jason Van Dyke)容疑者が2014年10月に、遠ざかるように歩いていたラクアン・マクドナルド(Laquan McDonald)さんを16回撃つ様子が写っていた。同容疑者は、殺人罪で訴追されている。

 警察に対しては、現場近くの防犯カメラの映像を削除していたとの疑惑が持ち上がり、隠蔽(いんぺい)工作が行われていたと非難する声が上がっていた。

 市長は記者会見で、「人々の警察上層部に対する信頼は揺らぎ、損なわれている」と説明。ギャリー・マッカーシー(Garry McCarthy)市警本部長は「自らが誇りにできる」ほどの「強い」業績を持っていたが、その存在が障害となり、もはや必要な改革を効率的に実施できなくなったと説明した。(c)AFP/Mira OBERMAN