【11月28日 AFP】感謝祭翌日のブラック・フライデー(Black Friday)の買い物客で賑わう米イリノイ(Illinois)州シカゴ(Chicago)の商業地区で27日、黒人少年を殺害した警官の処罰を求めるデモがあり、数千人が参加した。

 シカゴでは今週、ラクアン・マクドナルド(Laquan McDonald)さん(17)を射殺した白人警官が第一級殺人罪で訴追された。その際、当局が2014年10月の事件の様子をとらえた「身も凍る」映像を公開したことから、人種間の緊張が高まり、警官の銃使用をめぐる激しい論議が巻き起こっている。

 デモ隊は、シカゴの商業地区「マグニフィセント・マイル(Magnificent Mile)」を行進。ティファニー(Tiffany and Co.)やアップルストア(Apple Store)といった店舗前では、警察や警備員が入店を制限した。

 マクドナルドさんの事件については多くの人々が、昨年ミズーリ(Missouri)州ファーガソン(Ferguson)で黒人少年マイケル・ブラウン(Michael Brown)さんが白人警官に射殺された事件との酷似を指摘している。ブラウンさんの事件では、黒人男性に対する警察の暴力性を非難するデモが15か月にわたって展開された。(c)AFP