【11月25日 AFP】中国で同性愛を「精神疾患」と記述している教科書をめぐり、同性愛者の女性が24日、政府を相手取り裁判を起こした。

 女性は、広東(Guangdong)省広州(Guangzhou)市にある中山大学(Sun Yat-sen University)に通う21歳の学生。教育省に対し、同省がどのよにして教材を承認したのかを詳しく明かし、変更案を示すよう求めている。

 女性側が問題としているのは、一流大学として知られる中国人民大学(Renmin University of China )が今年出版し、全国の学生に配布された「学生の心理的健康」と題する冊子。この中に「最もよく見られる性的逸脱の最たる形態は同性愛や、異性装、性転換、フェティシズム、サディズム、のぞき見行為、露出癖などである」と記述されている。また他の心理学系の教科書にも同様の記述があった。(c)AFP/Ludovic EHRET