【11月25日 AFP】西アフリカのリベリアで、先週にエボラ出血熱の感染が確認されていた10代の少年が死亡した。9月に公式の終息宣言が出されて以来初の死者となる。当局者が24日、明らかにした。

 同国のエボラ危機対策部門を統括するフランシス・カーテ(Francis Karteh)医師はAFPの取材に、15歳の患者が23日に死亡したと明らかにした。

 少年の両親もエボラウイルス検査で陽性反応を示しており、首都モンロビア(Monrovia)で経過観察下にあるとカーテ医師は補足した。

 少年と親族2人のエボラ感染は、先週確認されていた。今回の史上最悪規模の大流行で、2013年12月以降の累計死者数は1万1300人以上に上っており、その大半はギニア、リベリア、シエラレオネの西アフリカ3国で出ている。

 リベリアは5月、エボラ熱の最初の終息が宣言されたが、結局6週間後に再び感染患者が出た。その後、9月に2度目となる公式の終息宣言が出されていた。

 世界保健機関(WHO)のこれまでの報告では、少年の年齢は10歳とされていたが、カーテ医師によると実際は15歳だったという。

 WHOによると、少年は11月14日に発病、3日後にモンロビアで入院した。少年の家族と接触があった150人について、現在、経過観察中だという。

 WHOが先週発表した被害状況報告によると、リベリアでは流行が始まって以来、感染患者が1万600人あまり、死者が4800人あまり確認されているという。

 シエラレオネでは今月、エボラ終息宣言が出された。ギニアは現在、終息宣言に向けた42日間の秒読み段階に入っている。(c)AFP