【11月10日 AFP】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の米国法人は9日、排ガス不正問題が発覚した同社ディーゼル車の所有者らに対し、1000ドル(約12万円)相当を還元する「善意のパッケージ」を用意したことを明らかにした。

 同米国法人によると、対象となるのは、有害な窒素酸化物の排出に関する同国の規制に違反した、同社2リットルディーゼルエンジン搭載車両の所有者。対象者に配布されるのは、クレジットカード大手ビザ(Visa)の500ドル(約6万円)分のプリペイドカードと、同社販売代理店で使用可能な同額のカード。また、ロードサイドサービスも3年間無料で利用できるようになるという。

 同社米国法人のマイケル・ホルン(Michael Horn)社長は声明で、「顧客の信頼を取り戻すための第一歩として、この『善意のパッケージ』を用意した」と述べている。

 VWは今年9月、2009~2015年型モデルのうち、2リットルディーゼルエンジンを搭載している車両に排ガス規制を逃れるための不正なソフトを搭載していたことを認めている。(c)AFP