【11月8日 AFP】ブラジル南東部ミナスジェライス(Minas Gerais)州で起きた鉄鉱石鉱山ダムの決壊事故で、発生から3日目となる7日も行方不明者の捜索が行われた。事故では少なくとも2人が死亡し、28人が行方不明となっている。

 事故は、豪州系企業などが出資している、サマルコ(Samarco)が運営する鉱山で5日に発生。有毒物質を含む採鉱廃棄物をためていたダムが決壊し、泥流でベント・ロドリゲス(Bento Rodrigues)村の大半が泥に埋まった。

 近隣にあるマリアナ(Mariana)市の市長報道官はAFPに、泥流は流れ続け、60キロメートル離れたバーハ・ロンガ(Barra Longa)の中央広場まで達したが、バーハ・ロンガでの死者はいないと語った。

 ベント・ロドリゲス村やその周辺での死者・行方不明者の数については、当局が矛盾する数を発表し、混乱が生じている。マリアナの消防隊長は当初、少なくとも17人死亡と語っていた。

 人口約620人のベント・ロドリゲス村住民のうち、約500人は避難したが、行方不明者の数ははっきりしていない。

 ミナスジェライス州検察当局の捜査官は、泥流は、それが通った場所の全てを破壊しただけでなく、「甚大な環境破壊」を起こしたと語った。(c)AFP/Natalia RAMOS