【11月4日 AFP】ドイツの検察当局は3日、2006年サッカーW杯ドイツ大会の招致に不正があったとされる問題に絡み、脱税の疑いでドイツサッカー連盟(DFB)本部と連盟の現旧幹部の自宅を捜索した。

 2018年と2022年のW杯開催地投票でも不正が報じられる国際サッカー連盟(FIFA)は、2005年にDFBから670万ユーロを受け取ったとされているが、当時のDFBの支払いに脱税の疑いが持たれている。

 検察の女性担当者は、実名こそ公表しなかったものの、約50人の捜査官が「DFB本部と、疑いが持たれるDFBの現会長、元会長、元事務局長の自宅を」捜索したと明かしている。

 この3人は、DFBのボルフガング・ニールスバッハ(Wolfgang Niersbach)会長、前任者のテオ・ツバンツィガー(Theo Zwanziger)氏、元事務局長のホルスト・シュミット(Horst Schmidt)氏とされる。

 検察当局は、脱税の疑いで3人を取り調べているものの、出訴期限が終了しているため、直接的な不正に関する罪には問えない可能性があるという。

 独ニュース週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)は先月、DFBがFIFAに送金した670万ユーロは、W杯招致における裏金に利用されたと報じている。

 2000年に行われた開催地決定の決戦投票では、ニュージーランドのチャールズ・デンプシー(Charles Dempsey)氏が投票を棄権し、ドイツが12対11で南アフリカを破った経緯がある。

 ナジャ・ニーセン(Nadja Niesen)検察官は、FIFAへの送金に関する「とりわけ深刻なケースで脱税が疑われるため」3日の家宅捜索が行われたとしている。

 ニーセン検察官によれば、捜索を受けているのはDFBではなく3人の現旧幹部のみで、有罪になった場合、6か月から10年の実刑もあり得るという。

 DFBの組織委員会は、文化プログラムの名目でFIFAに送金を行ったとしているものの、ニーセン検察官は、金銭が「実際には異なる目的で使用された」としている。

 DFBのツバンツィガー元会長は、独スポーツ通信社SIDに対し、捜索を喜んで受け入れるとコメントしている。

「こういうやり方になって良かった。調査委員会や関係者が介入するより良いと思う」

「心配はしていない。私は真実を話したし、怖がることは何もない」

 DFB側も声明を出し、捜査には「全面的に協力」するつもりだと述べ、連盟は「捜査対象になっていない」と明言した。(c)AFP/Hui Min NEO