【11月4日 AFP】米国でメキシコ料理ファストフードチェーン「チポレ・メキシカン・グリル(Chipotle Mexican Grill)」との関連が疑われる大腸菌の感染症が拡大し、患者数が22人から37人に増加している。米当局が3日、明らかにした。

 米北西部ワシントン(Washington)州では患者数が19人から25人に増加。同州の保健当局によれば、そのうち23人は「チポレ」のブリトー直販店で食事をした後に具合が悪くなったと報告しており、9人は入院しているという。患者の年齢は5~60歳。

 近隣のオレゴン(Oregon)州ポートランド(Portland)とその周辺では、1日の時点で患者数が3人から12人に拡大した。

 オレゴン州保健当局によれば、大腸菌に感染すると通常1~10日以内に下痢やけいれん性の腹痛を引き起こすが、大半の症状は7日以内に治まる。しかし、まれに高齢者や子どもが重篤な腎不全を起こす場合があるという。

「チポレ」は米国では非常に人気のあるファストフードチェーンだが、大腸菌感染が拡大していることから現在は43店舗を休業している。(c)AFP