【11月4日 AFP】イスラエル考古学庁(IAA)は3日、エルサレム(Jerusalem)旧市街そばの駐車場の下から古代ギリシャ時代の城塞「アクラ(Acra)」を発掘し、「エルサレム最大の考古学的ミステリーの一つ」を解決したと発表した。

 アクラの正確な場所について、考古学者らは一世紀以上もの間、頭を悩ませてきた。IAAはエルサレム旧市街近くにある遺跡「ダビデの町(City of David)」の駐車場から、アクラの壁や塔の基礎などの一部を発掘したとみられるとしている。

 アクラは、セレウコス朝のアンティオクス4世エピファネス(紀元前215~164年) によって、エルサレムと古代ユダヤの寺院を治めるため建設された。寺院は紀元70年にローマ人によって破壊され、その数世紀後、イスラム教の岩のドーム(Dome of the Rock)とアルアクサ・モスク(Al-Aqsa Mosque)が建設された。(c)AFP