【11月4日 AFP】米道路交通安全局(NHTSA)は3日、日本の自動車部品メーカー、タカタ(Takata)製の欠陥エアバッグ問題で、同社に対し過去最高額に当たる最大2億ドル(約240億円)の制裁金を科すと発表した。

 制裁の理由は、数百万台の車に搭載されている、破裂の危険があるタカタ製エアバッグについて同社が提供した情報が不十分かつ不正確だったためとされる。

 タカタの欠陥エアバッグは、世界で8件の死亡事故との関連性が指摘されている。同局はタカタがうち2件の事故について、隠蔽(いんぺい)を「意識的に決断」したことをはじめ、報告義務を回避しようとしたと指摘した。

 ただし、タカタが最初に支払う制裁金は7000万ドル(約85億円)のみで、残りは同局の命令または米車両安全法にさらに違反した場合に限って追加徴収するとしている。

 同局はまた、タカタ製エアバッグを使用している自動車メーカー12社に対し、エアバッグ交換のためリコールを迅速に進め、最もリスクが大きいとされる車両を特に優先するよう指示したことも明らかにした。(c)AFP