【11月2日 AFP】(一部更新)エジプト・シナイ半島(Sinai Peninsula)で先月31日に起きたロシア旅客機墜落で、この旅客機を運航していた航空会社コガリムアビア(Kogalymavia)は2日、「外部的」な要因により空中分解したと述べた。

 コガリムアビアのアレクサンドル・スミルノフ(Alexander Smirnov)氏はロシア・モスクワ(Moscow)での記者会見で、「機体を空中分解に至らせるような技術的な不具合はなかった」と述べ、「唯一、説明が付くのは、何らかの外部的な作用だ」と付け加えた。だが、それ以上の詳細は明らかにしていない。

 スミルノフ氏はまた、「パイロットは完全に機体の制御を失っていた。そのため連絡を取ろうとしたり状況を報告しようとしたりすることは一度もなかった」とし、旅客機は「制御不能の状態で飛行していた…、飛行していたのではなく、落下していた」、「(制御不能になる直前)機体は、飛行を続けることができないような重大な損傷を受けたようだ」と話した。

 スミルノフ氏はさらに、調査結果を待つ必要性を強調しながらも、技術的な不具合および人的ミスの可能性はないとした。(c)AFP