【10月23日 AFP】中国共産党は今月、透明性や規律に関する新規定を導入し、「ぜいたくな飲食」や「他者との不適切な性的関係」に加え、ゴルフも禁止した。中国国営新華社(Xinhua)通信が22日、伝えた。

 新華社によると、これは「党員が守らなければならない道徳的倫理規定」。党員が「愛人を持つことや不倫をすること」はこれまでも禁じられていたが、新規定では性行為に関する違反がより厳しくなったという。また、ゴルフや過度の飲食が明確に規律違反とされたのは、今回が初めてだという。

 違反した場合の罰則は明記されていないが、中国共産党は司法管轄外の厳しい内部粛清制度で恐れられており、新華社によれば今回の新規定は刑法に優先するという。

 習近平(Xi Jinping)国家主席は、2012年に共産党最高指導者となって以降、財政緊縮と汚職取り締まりを強化しており、多数の共産党幹部が失脚している。しかし、この政策をめぐっては、習主席のライバルを標的とした政治的粛清だとの批判もある。(c)AFP