【10月19日 AFP】香港(Hong Kong)の高層ビルの一室で、赤ちゃんを抱いたままフィットネスに精を出す女性たちがいる。母親たちの間で人気が出つつある新しいエクササイズ「ムンバ(Mumba)」だ。

 かつて伝統的な社会では、母親が赤ちゃんを抱いたりおぶったりした状態で日常生活を送れるよう、さまざまな手法が駆使されていた。赤ちゃんを母親の体に密着させるベビーウェアリングと呼ばれるこうした技が、現代の香港に暮らす親たちに取り入れられ、新展開をみせている。

 香港は道が狭く坂が多いため、ベビーカーは役に立たない。このため、多くの親たちが必要にかられて昔ながらの方法に立ち返っているのだ。

「必要は発明の母」ということわざがあるが、「ムンバ」では赤ちゃんを抱いたままベリーダンス、バレエ、ヨガ、ピラティスなどの運動ができる。最近では赤ちゃんと密着した状態でのサスペンショントレーニングも登場している。(c)AFP