【10月13日 AFP】国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のシリア武装組織「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」は、ロシア軍がシリアで実施している空爆への報復としてロシアの民間人や兵士を攻撃するよう、コーカサス(Caucasus)地方のイスラム過激派に呼び掛けた。

 12日午後公開されたアルヌスラ戦線の指導者アブ・ムハマド・アル・ジャラニ(Abu Mohamed al-Jolani)容疑者の録音した音声による声明は、「もしロシアの軍隊がシリアの人々を殺害するのなら、彼らの国の人々を殺害する。もし彼らがわれわれの兵士を殺害するのなら、ロシアの兵士を殺害する。目には目を、ということだ」と述べた。

 同容疑者は「シリアでの戦争はロシア人にアフガニスタンでの恐怖を忘れさせる(ほど恐ろしいものになる)だろう」、「神のお許しの下、彼らはシリアの玄関先で粉々に打ち砕かれるだろう」とも述べ、ロシアにシリア空爆の報いを必ず受けさせるという決意を示した。

 またジャラニ容疑者は米国主導の有志国連合やロシアの空爆を失敗に終わらせるまでは、小異を捨てて結束しようとシリア反体制各派に呼びかけた。(c)AFP