【10月9日 AFP】フィリピンのプロボクサーであるマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)が8日、現役最後の試合の対戦相手として、フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)、アミール・カーン(Amir Khan、英国)と交渉していると話した。

 世界ボクシング選手権大会(World Amateur Boxing Championships)のためにカタールのドーハ(Doha)を訪問しているパッキャオは、AFPに対し、最終戦の相手が「11月か12月」に決定するだろうと明かした。

 36歳のパッキャオは、来年5月に行われるフィリピンの上院議員選挙に立候補するつもりだとしており、政治活動に専念するため、最終戦を終えたらボクシングのリングから去るという。またAFPに対して、「神の意志」であれば大統領になる覚悟もあるとコメントしている。

 メイウェザーとカーンの2人と交渉していることを認めたパッキャオだが、どちらと戦うことになっても構わないという。

「どこでも、誰とでも戦う準備はある。来年5月に選挙があるから、その前におそらく1試合を予定する」

「11月か12月に決定することになるよ」

 メイウェザーは9月、満場一致の判定でアンドレ・ベルト(Andre Berto、米国)を退け、49戦無敗でキャリアに終止符を打ったものの、これが本当に最後の試合になると信じている者はそう多くない。

 試合は来年3月か4月になるだろうと語ったパッキャオは、中東の衛星テレビ局アルジャジーラ(Al-Jazeera)に対し、最終戦が同地域で開催される可能性もあるとコメントした。

 8日にはカーンのマネジャーでおじのタズ(Taz Khan)氏もAFPにコメントを寄せており、パッキャオ側と話し合いを行っていることは認めたものの、「現時点ではそれだけだ」としている。

 タズ氏によれば、メイウェザーとの試合が何度も計画倒れに終わっているカーン陣営は、パッキャオとの対戦を実現させたいとのことで、「(アミールは)どんな試合でもやる気だ。用意されていれば、どんな試合でも受ける」としている。(c)AFP