【10月8日 AFP】4月のネパール大地震後初の世界最高峰エベレスト(Mount Everest、8848メートル)への登頂に再挑戦していた日本人登山家、栗城史多(Nobukazu Kuriki)さん(33)が8日、登頂を断念したことを明らかにした。

 栗城さんは、マイクロブログのツイッター(Twitter)に「全力を尽くしましたが、強風と深い雪のためこれ以上進むと生きて戻れないと判断しました」と投稿。無酸素で登る中で、天候が悪化する危険と最終キャンプまで安全に戻る時間とを考慮し、下山を決めたと説明した。

 栗城さんのエベレスト挑戦は5回目で、2012年の登頂では重度の凍傷により手の指9本を失っている。エベレストでは4月の地震の際の雪崩で登山者ら18人が死亡して以来、栗城さんが初の登山者だった。(c)AFP