【9月11日 AFP】多数の企業が自社製品の売り込み戦略としてソーシャルメディアに多大な予算をつぎ込むなか、消費者が物品を購入する決め手となるのは依然として友人や家族からの口コミがトップであることが、10日発表の調査結果で明らかになった。

 米ボストンコンサルティンググループ(Boston Consulting GroupBCG)の調査結果によると、消費者がある製品やサービスの購入を検討する際、最も重要視するのは「友人や家族からの直接の薦め」だった。

 さらに口コミによる好意的な評価は、一般メディアやソーシャルメディアよりも4~5倍の影響力があることがわかった。

 調査は米国、フランス、ドイツ、日本など各国の消費者、計22万7000人を対象に行ったもの。

 結果は回答者の半数が購入の判断を下す前に友人や家族に相談していた。次に多かったのが企業ウェブサイトを参照したとの回答で39%、これに35%でブログ参照が続く。

 テレビ、新聞、雑誌がそれぞれ13%。ソーシャルメディアを参照している人は10%だった。

 ボストンコンサルティンググループはマーケティングやセールスなど幅広い分野を専門とするコンサルティング会社で、世界各国でサービス展開している。(c)AFP