【9月11日 AFP】国連総会(UN General Assembly)は10日、パレスチナなど正式加盟国でない「オブザーバー国家」の旗を国連本部に掲揚するための決議を、賛成多数で可決した。

 これにより、パレスチナとバチカン市国の旗が加盟国の国旗と並んで掲げられることになる。同決議案の適用には20日間の猶予が設けられたが、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長が国連本部を訪問する今月30日には間に合うことになる。

 決議案には119か国が賛成し、イスラエルや米国など8か国が反対、45か国が棄権した。パレスチナは、イスラエルと米国が断固として反対する中、決議案の可決に必要な票集めにロビー活動を強化するなど外交努力を重ねていた。(c)AFP