【9月2日 AFP】(一部更新、写真追加)フランス・パリ(Paris)北部18区のアパートで2日午前4時30分(日本時間同日午前11時30分)ごろ火災が発生し、子供2人を含む8人が死亡した。警察当局が発表した。

 モンマルトル(Montmartre)の丘のふもとに位置する現場周辺はパリの観光名所の一つ。消防隊員100人以上が消火活動に当たり、火は消し止められた。

 火元はアパートの1階で、火は階段の吹き抜けを伝って広がった。死者のうち2人は窓から逃げようとした際に転落して死亡したとみられる。パリ警視庁のミシェル・カド(Michel Cadot)総監とベルナール・カズヌーブ(Bernard Cazeneuve)内相が現場を訪れた。

■2時間に2回火災、放火か

 火災は同じ建物で2回発生していた。最初の通報は午前2時20分ごろで、火災は消防隊により鎮火された。だがその2時間後、今度は大規模な火災が発生し、消防隊が再び現場に急行したという。

 同じ建物内の別の出火場所だったことから、警察当局は事件性があるとみて捜査している。カズヌーブ内相は仏ラジオ局ヨーロッパ1(Europe 1)に対し「犯罪の可能性に注目して」捜査していると語った。

 パリで起きた火災では、2005年に簡易宿泊所で50人以上が亡くなる火災があって以来、今回の犠牲者が最多だという。(c)AFP