【8月24日 AFP】ネパール当局は23日、世界最高峰エベレスト(Mount Everest、8848メートル)の秋季登山の許可を開始し、日本人登山家の栗城史多(Nobukazu Kuriki)さん(33)に今季初となる許可証を発行した。エベレスト登山は、今年4月の地震後、中止されていた。

 エベレストでは、今年4月の地震の際に起きた雪崩により18人が死亡、数百人の登山者が下山を余儀なくされた。2014年にも14人が死亡する雪崩が起き登山が中止されており、この2年間、夏季の登山でエベレスト山頂に到達した人物はいない。

 栗城さんは今月、エベレスト登頂を目指し5度目の挑戦に臨むことになる。秋の登山シーズンは強風と低温のため、より難しいとされている。

 栗城さんは、2012年にエベレストに挑戦した際、凍傷のため手の指9本を失った。今回、5人のチームメンバーのサポートを受けるが、キャンプ2からは単独登頂を目指す。

 栗城さんは、エベレスト登頂に成功することで、ネパールの観光再興にも貢献したいと語っている。山頂には9月半ばの到達を目指すという。(c)AFP