【8月20日 AFP】スペイン南東部ペトレル(Petrel)で、障害者用の駐車スペースに止められている警察車両の写真を投稿した女性が、「市民安全法(Citizens Security Law)」に違反したとして、800ユーロ(約11万円)の罰金を科された。警察当局が19日、発表した。

 この女性はフェイスブック(Facebook)上に、強い調子の言い回しを使った批判のコメントとともに写真を投稿していた。

 地元のニュースウェブサイト「Petreraldia.com」によると、この女性は翌日に写真を削除したが、それでも警察は罰金を科したという。

 7月1日に発効した市民安全法は、無許可で警察の写真を使用した場合、最大で3万ユーロ(約410万円)の罰金を科すことができる。同法に対しては、アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)などの人権団体や、弁護士やジャーナリストの団体が批判を展開している。

 ペトレル警察当局のフェルミン・ボネット(Fermin Bonet)氏は、近所の公園で手洗い器を破壊していた若者たちを「急いで止めさせる」必要があったため、警察官2人が障害者用の駐車スペースに車を止めたと説明している。

 同氏は、女性が撮影した写真は治安を乱したというよりもむしろ警察のイメージを損なったと考えられたため今回の措置が取られたと述べた。(c)AFP