【8月19日 AFP】ドイツ・ケルン(Cologne)の動物園で18日、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相のブラジル訪問に先立ち、世界自然保護基金(WWF)の環境保護活動家らにより動員されたアリ50万匹が、南米アマゾン(Amazon)の熱帯雨林の保護を訴え「デモ行進」した。

 メルケル首相とブラジルのジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)大統領は20日に会談する予定で、動物園によって組織されたアリのデモ行進は、同首相がルセフ大統領にアマゾン保護を要求するよう求める狙いがある。

 WWFドイツのクリストフ・ハインリッヒ(Christoph Heinrich)氏は、「独政府は今回の会談を、アマゾン熱帯雨林を保護するための集団的努力を倍化させるのに生かすべきだ」と語った。

 行進では、アマゾン熱帯雨林在来のハキリアリが、WWFによって「アマゾンを救え」「助けて、メルケル!」と切り抜ぬかれた葉っぱを運んだ。

 世界最大の森林、アマゾンは、乱伐と違法採鉱で徐々に侵食されている。(c)AFP