【8月18日 AFP】テニス、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2015)は17日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第14シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)は4-6、5-7でポーランドのイェジ・ヤノヴィッツ(Jerzy Janowicz)に敗れ、解説者から全力でプレーしていなかったと批判された。

 米テニス・チャンネル(Tennis Channel)で、この試合を解説していた元女子テニスのトレーシー・オースチン(Tracy Austin)氏は、モンフィスがヤノヴィッツとの試合でスコアを軽視し、やる気のないプレーをみせていたと分析した。

 約30年前に10代で四大大会(グランドスラム)を制した実績を持つオースチン氏は、「100%の力を出していないことは明らか。これは冒涜(ぼうとく)です」とコメントした。

「まるでエキシビションのようでした。彼がそのようなプレーをする場面は、これまで何度も目撃しています。ガエルには素晴らしい才能があるのに、その実力を発揮しようとしないなんて、見るに耐えません」

 早期敗退を喫した世界ランク16位のモンフィスは、前週のロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2015)1回戦ではファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)に4ゲームを許しただけで快勝すると、2回戦ではギル・ミュラー(Gilles Muller、ルクセンブルク)にフルセットの末に敗れている。

 批判の多くは、サーブの際にほとんど間を置かなかったことに集中し、ポイント後のサーブでボールボーイが定位置につけないという場面がみられた。

 さらにラリーでも、ポイントが決まる前にモンフィスがヤノヴィッツに背を向ける場面があった。

 モンフィスは、驚くべきショットを繰り出すこともあれば、投げやりにエラーを犯すこともあるなど、奔放なプレーをすることで知られている。(c)AFP