サンパウロ郊外で複数の銃撃事件、18人死亡 ブラジル
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【8月15日 AFP】(一部更新)ブラジル最大の都市サンパウロ(Sao Paulo)の郊外で13日夜、複数の銃撃事件が発生し、18人が死亡、7人が負傷した。被害者の中には、バーに座っていたところを襲撃された人もいた。
銃撃があったのはサンパウロ郊外のオザスコ(Osasco)とバルエリ(Barueri)で、全て約2時間半のうちに発生した。被害者の数は当初、19人とされていたが、サンパウロ州治安当局のアレシャンドレ・ジモラエス(Alexandre de Moraes)局長は18人と発表した。現地メディアは、同市郊外で意図的な大量殺人が行われたと報じ、一部の警官による犯行の可能性もあるという。
同国のテレビ局、グロボ(Globo)は、顔をマスクをかぶった集団がバーに押し入り、客に手を上げろと命令した後に銃撃する様子を捉えた防犯カメラの映像を放映した。
また、有力紙フォリャ・ジ・サンパウロ(Folha de Sao Paulo)が報じた目撃者の証言によると、犯行グループは人々を呼び止めて犯罪歴を尋ねた後に射殺したという。
治安当局の報道官は、この一連の殺人事件について、「異常」と述べた。
オザスコのジョルジ・ラパス(Jorge Lapas)市長は、映像から、今回の殺人事件が先に発生した警官の殺害事件に対する報復との説を裏付けると語り、「今後数日間、状況が悪化しないよう対策を取る」と述べた。
また、先週7日に今回の事件の現場近くで強盗事件が発生し、軍関係者と治安警備隊員が殺害されていることから、ジモラエス局長は、警察による報復の可能性も捨てきれないと語った。捜査当局は麻薬取引が原因の可能性も視野に調べているという。(c)AFP