【8月2日 AFP】ジンバブエで1日、先日狩猟の犠牲となったワンゲ国立公園(Hwange National Park)のライオン「セシル(Cecil)」と兄弟関係にある「ジェリコ(Jericho)」も殺されたとの情報がある保護団体から出された。ただ、別の団体はこれを否定しており、ジェリコの安否は不明だ。

 野生動物保護団体ジンバブエ・コンサベーション・タスク・フォース(Zimbabwe Conservation Task ForceZCTF)は交流サイト(SNS)の「フェイスブック(Facebook)」に開設したページに、「非常に腹立たしく悲しいことですが、本日午後4時、セシルと兄弟関係のジェリコが殺されたとの報告を受けました」と投稿。「われわれは心を引き裂かれる思いです。詳しいことは分かり次第お知らせします」と付け加えた。

 ZCTFの投稿は直ちに世界各地のメディアに取り上げられ、米国人狩猟愛好家のウォルター・パーマー(Walter Palmer)氏がセシルを殺したことに怒りをあらわに猛抗議した動物愛護関係者らを驚かせた。

 ただ、別の野生動物保護団体「フレンズ・オブ・ワンゲ・トラスト(Friends of Hwange Trust )」は、「セシルと血縁関係にあるジェリコが、本日撃たれたとする報告は事実に反するようだ」と述べ、慎重な対応を呼び掛けた。一方で、ジェリコが死んでいないことを裏付ける「確実な証拠」はないことも認めている。

 8月1日夜の時点で、ワンゲ国立公園関係者の確認は得られていない。(c)AFP