【7月13日 AFP】トルコの人気女性テレビ司会者が、自身の番組のゲストとして登場したイスラム神学者との対話で、イスラム教の下では「上級のオーラルセックス」が禁止されていると真面目に説明された際に笑い崩れてしまった場面が、インターネット上で話題となっている。

 国営テレビ局の主要チャンネル「TRT 1」で10日夜に放映された番組で、司会を務めるペリン・チフト(Pelin Cift)氏は、ゲストの神学者アリ・リザ・デミルジャン(Ali Riza Demircan)氏が、イスラム教の信者にとって性行為上で何が「ハラム(禁止行為)」とされるのかを説明した際、最初は澄ました表情を保っていた。

 デミルジャン氏が淡々と、カップルの間ではサディズムは言うまでもなく、アナルセックスも認められないと説明するのを、チフト氏はあごを手に載せながら聞いていた。

 それまで笑いをこらえていたチフト氏だったが、デミルジャン氏が同じく淡々とした口調で、カップル間の「上級のオーラルセックス」も「ハラム」だと語る段階に及ぶと、ついに我慢できなくなり、手で顔を覆いながら笑い崩れてしまった。

 驚いたデミルジャン氏が、「ペリンさん、これまで落ち着いて話していたのに、今は質問さえできないのですね」「私に何か問題でも?」と、困惑した様子で尋ねると、その時にはほとんど話すことができない状態だったチフト氏は「何が問題なのかしら、私の親愛なるホジャ!」(「ホジャ」はイスラム教の先生に対する敬称)と聞き返した。

 番組内で起きたこのハプニングは、ソーシャルメディア上で拡散。ツイッター(Twitter)のあるユーザーは、「上級のオーラルセックス」から身を守るためだとして、鍵がかかった鉄仮面をかぶった自身の写真を投稿した。

 デミルジャン氏は、トルコでは非常に高名な神学者で、息子はイスタンブール(Istanbul)市ベイオール(Beyoglu)地区の区長を務めている。(c)AFP